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平成26年2月議会 一般質問新田耕造オフィシャルウェブサイト

2014.4.26 category : 議会報告

平成26年2月議会一般質問 通算22回目

最近ある本を読みました。「知ってますか、任那日本府、韓国が決して教えない歴史」という本です。買ってから知ったことですが著者は大平裕さん、あの大平総理のご子息でした。

この中で、1980年代韓国の全羅北道、全羅南道で前方後円墳が14基が次々に発見されました。前方後円墳は日本固有のものと考えられていましたが、当初は韓国の学者はやはり発祥地は韓国で日本へ伝わったものだと声高に主張しました。その主張もまもなく破綻しました。日本では岩手県から鹿児島県まで広範囲で前方後円墳が見つかっており、造営された年代も韓国より古かったからです。やはり前方後円墳は日本で独自に発達し、朝鮮半島に伝わったものでした。文化や技術は朝鮮半島から日本への一方通行ではなく日韓は古くから互いに影響力しあっていたと考えられるようです。

しかし、このことは韓国の学会は民族感情からか認めていません。それよりもかつて前方後円墳(前方後円墳は2つの山です)であった古墳を発掘調査と称して掘って3つの山の古墳にされた例もあるようです。ここまで来ると歴史の改竄です。

今、ウクライナ情勢が緊迫しています。ロシア系住民が多いクリミア地方がロシアへの編入に向けて動いています。世界に今もある民族と国境という古くて新しい問題です。思い出すのは第二次世界大戦の引き金になった1938年のチェンバレンの宥和政策です。チェコスロバキアズデーテン地方のドイツへの割譲です。ドイツ系住民が多数のズデーテン地方のドイツ割譲を主張したヒトラーに対して、イギリスやフランスは、宥和政策としてその要求を全面的に認めたものでした。イギリスの首相チェンバレンは戦争を回避した英雄として歓迎を受けました。しかし、ヒトラーに領土拡張をしても戦争は起こらないという間違ったサインを送った為、結果としてその後、ポーランドはドイツとソ連に分割され、ポーランドという国は消滅。そして、第二次大戦。その後も朝鮮戦争、インドシナ戦争、ベトナム戦争、プラハの春によるソ連のチェコ侵攻、イラン・イラク戦争、アフガニスタン紛争、湾岸戦争、今も続くシリアの内戦など数え上げるときりがありません。これらは民族、宗教、国境線、国家統治の正統性などが、長い歴史の溶鉱炉の中で複雑化して吹き出したと思われます。国際社会は日本国憲法前文のいう「われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めている国際社会」ではないようです。

海に囲まれ、脈々と続く天皇制を持つ日本人には理解しがたい、冷厳な国際社会の現実だと思います。

また、憲法前文は「日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであって、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。

と。よく言われるように難解な日本語です。また、一番の問題は、我々の安全と生存を諸国民の公正と信義に託したことです。いま、我が国を取り巻く国際環境がそういう「公正と信義を信頼できる」環境でしょうか?

その「公正と信義に信頼した」はずの近隣、中国と韓国とは、竹島、尖閣問題があり、また、我が国の憲法改正問題や、集団的自衛権の問題、靖国参拝問題でこれらの近隣が何かと注文を付けます。明らかな内政干渉であります。領土の侵略は目に見えるので分かりますが、こういう宗教観や憲法への言及は精神的侵略ではないかと思います。また、一部のマスコミは日本の政府や政治家にするように、なぜ、中国や韓国に反論をしないのか不思議であります。

他方、米国が靖国参拝に「失望」したと言ったとかで、大ニュースのような騒ぎ様は普通ではありません。世界にはよくある話で何も驚くようなことではありません。普段は、政府を対米追随だと批判しているひとが鬼の首を取ったように言うのは矛盾しています。

日米お互い、歴史も文化も習慣も違う国です。植民地でも無い限り、先ずは「一国の首相の儀礼行動(それも内面)に内政干渉するな

と文句の一つも言うのがマスコミの姿勢ではないでしょうか

常々思うことは日本のマスコミの立ち位置の問題です。いったいどこに自分のレゾンデートル、存在意義をどこに置いているのか、甚だ疑問であります。

お醤油は今や世界の調味料ですが過ぎると毒になります。要はバランスだと思います。

さて、最近の韓国政府の安重根に関わる動きについてです、日本人としては初代内閣総理大臣伊藤博文を暗殺した犯罪者で英雄視は出来ません。

韓国通のマスコミ人によると、韓国では政権の正統性を北と南で争っているようです。

その尺度は何かというと、簡単です。いかに日本と戦ったかの尺度だそうです。そういう意味では北朝鮮側に歩があるようです。抗日パルチザンとして戦った金日成を擁しているからです。韓国には日本と戦った人はいません。それが韓国の弱みだそうです。それで安重根に執拗にこだわっている。反日を統治の正統性の根拠にしてしまったので、反日の元祖は金日正でなく安重根にしなければならない、という国内事情があるようです。

同氏曰く、中国も新疆ウイグルの活動家の像を建てられたら認めるかという問題にいつか直面するでしょう。日本はこういう隣国事情を承知でご近所付き合いをしなければならないといわれました。

1949年ウイグル侵攻、1950年チベット併合の実績のある中国という歴史認識を持って、我々はこういう難しい隣人と古来からの大いなる和の精神、大和こころで油断なくお付き合いをしなければならないと申し上げて質問に入ります。

 

質問の第1点目は、おせっかいの勧めによる少子化対策についてです。

本県の人口は、県の人口移動調査報告によりますと、平成26年1月1日現在、98万4544人となっており、平成22年に100万人を下回り、人口減少が続いております。

また、国立社会保障・人口問題研究所が公表している日本の地域別将来推計人口では、本県は、11年後に90万人、26年後には77万人にまで減少する状況となっています。

こうした人口減少が懸念される中、国勢調査において昭和55年と、その30年後の平成22年の未婚率について調べてみたところ、全国の30歳から34歳までの未婚率は、男性では22%から47%に、女性では9%から35%に上昇しています。30年で25%の上昇です。

また、35歳から39歳までの男性では9%から36%に、女性では6%から23%に、どちらも大幅に上昇しているのであります。

この未婚率は、県内においても全国同様、上昇傾向にあり、特に平成22年の調査では、35歳から39歳の男性と30歳から34歳の女性の未婚率が県内で初めて3割を超える結果となりました。

未婚者の結婚しない、または、できない理由として、周りに適当な相手がいないことや、非正規雇用などによる生活の不安定さや、親の意識の変化、コンビニや携帯電話の普及などで男女ともに結婚観や家族観といった価値観に変化が生じていることなどが挙げられます。

さらには、「戦後民主主義」による過度の個人主義の刷り込みがあり、人と人のつながりや地域とのつながりを軽視する風潮により、昨今、地域コミュニティが希薄なものとなっており、親身になっておせっかいを焼く人がいなくなったからではないかと感じております。

ひと昔前なら、親戚や近所のおじさん、おばさん、会社の上司などが、独身者のお世話をしていました。それが今では、個人情報保護の、場合によっては、セクハラやパワハラと呼ばれかねないという危惧もあり、あまり面倒を見なくなっていると思われます。

ある結婚相談所の方の声を聞きますと、「昔は半分以上の人がお見合いで結婚していました。しかし、今の若者は世話をしてくれる人が少なくなったので結婚できないのは当たり前です。おせっかいを焼くべきです。」と断言していました。

そこで、提案ですが今までは自治体主催の婚活パーティーなどが有りましたが、それは独身者に対してであり、その親など独身者の親族に対して結婚の意義や現状を話す場はありませんでした。

独身者の身内である父母や祖父母に対し現状の説明や結婚の意義を話し、あるいは、結婚情報を交換できるような場所や機会を県や市町が提供することを新たにしてはどうかと思います。個人情報や、セクハラ、パワハラの問題にはなりません。

また、より重要なことは、結婚に関してはお世話をすることは世のため人のためだという空気を醸成し、行政がオーソライズすることだと思います。

結婚するなら香川県、子供を育てるなら香川県、結婚したいなら香川県、お接待とおせっかいの香川県、ストップ人口減少宣言香川県、などの標語を作ったり、県民結婚おせっかいの日なども作っても面白いと思います。

香川県民には、お接待だけでなく、おせっかいを焼くことも奨励しましょう。人口減少に歯止めを掛け子供たちの笑顔が満ちあふれる県土にするためには、県民総ぐるみで結婚のおせっかい運動を実践してみてはどうかと思い、知事に質問いたします。

 

質問の第2点目は、命をつなぐことの大切さを教える教育についてであります。

先ほどの結婚相談所の方の話で気になったのは、「異性との付き合いが面倒くさい」「ゲームなど色々な娯楽がある」「恋愛が恐ろしい、失敗して傷つくのがこわい」など全く消極的な若者の姿が浮かぶということです。

少し前の話ですが、財団法人 日本青少年研究所と一ツ橋文芸教育振興会が発表した日米中韓の高校生調査結果によると、日本の高校生は、他国と比べ自己肯定感が低く、将来に不安を感じ、自分の力で社会が変えられないと感じていると解説されていますが、これに通じるものがあるように思えます。

また、先ほど申しましたとおり、少子化による人口減少の根底には未婚化があり、中でも、近年の核家族化や単身世帯などの増加などに伴う家庭機能の変化やライフスタイルの多様化などによって、個人の結婚観や家族観といった価値観に大きな変化が生じているようです。

我々人類が営々としてつないできた子孫を残すということ、そして誕生した命は奇跡の結晶であり、とても大切なものであり、何らかの使命をおびていること、人として幸福、幸せとはどういう事なのかを、若い子どもの世代から、家族や家庭はもちろんのこと、人と人とのつながりの大切さについて、きちんと教えることが重要であると考えます。

個の尊重が行き過ぎ、それぞれが孤独感を抱いている社会から脱するためには、それは人々のきずな、世代や地域のきずなの大切さであり、もっと言えば「幸せは、お金では買えない」という価値観、それを教える必要があると思います。

そこで、社会を支える人づくりは、香川の将来を築く礎となるものであり、未来を担う子どもたちには、家庭教育だけでなく、学校教育においても、家族愛や家庭、子育ての大切さについて、自覚を持たせるとともに、かけがえのない命や家族の営みを次世代に引き継ぐことの重要性や責務について考えさせる取組みが必要であると思いますので、教育長に質問いたします。

 

質問の第3点目は、マスコットキャラクターの整理整頓についてであります。

最近、群馬県の国会議員の議員会館事務所を訪問いたしました。そこで見つけたのは「ぐんまちゃん」という、群馬県が作ったかわいい馬のマスコットキャラクターです。国内外のキーパーソンの来訪者も多い場所なので、宣伝効果も高いだろうと思った次第です。

そこで群馬県の企画部に聞いてみると、県のマスコットキャラクターは“ぐんまちゃん”1つです。県の宣伝部長だそうです。

その理由として、県としてはキャラクターを統一にした方が効果的で訴求力も高いのでという回答が有りました。

また現在、誕生20周年「ぐんまちゃん衣装デザインコンテスト」を実施中であります。

その他、ぐんまちゃんには色々なグッズ、ストラップ、キーフォルダー、カードケース、名刺入れ、ボールペン、コースターなど248件のグッズがインターネットで発見できました。

近年、全国的に、ゆるキャラと言われるマスコットキャラクターの活躍が目立っています。

熊本県のくまモンや今治市のバリーさん、群馬県のぐんまちゃんなどは、その県の名産品や名勝旧跡の特徴を上手にとらえて、小さな子どもからおじいちゃんやおばあちゃんまで、くまモンやぐんまちゃんのことを知っています。

さて本県、香川県では、イベントやキャンペーンをはじめ、施設のマスコットキャラクターなど、多くのキャラクターがあります。その数、30とも、40ともいわれております。一つ百万円とすれば大きな額です。どうも各課で勝手に作っているように見えてしまいます。

県庁の職員も県で一体いくつのキャラクターがあるか正確に答えられる人はいないでしょう。

その原因は、香川県を代表として作られていないからです。

県全般にわたってキャラクターを整理整頓すべきと思います。

うどん県副知事に負けない、長年にわたって香川の魅力を伝えることができ、県内外のイベントでも必ず登場するような香川を代表するイメージキャラクターが必要ではないかと思い整理整頓と共に知事に質問いたします。

 

質問の第4点目は、瀬戸内海国立公園内の便益施設についてであります。

昭和9年3月16日に瀬戸内海国立公園が、長崎県の雲仙や、鹿児島県・宮崎県の霧島とともに、我が国最初の国立公園に指定されてから、今年で80周年を迎えることになりました。

先日の定例会での我が党の代表質問に対する知事の答弁によりますと、県では、瀬戸内海の環境保全意識の高揚・浸透を図るとともに、瀬戸内海を活用したにぎわいづくりを図るため、瀬戸内海国立公園の指定の日である今月16日から今年の秋までの間、様々な80周年記念行事を開催するとのことでありました。

こうした記念行事の開催を通じて、世界に誇れる我が県の貴重な財産である瀬戸内海国立公園の多島美の素晴らしさや、そこに根付く文化や歴史など、せとうちの魅力を多くの方々に味わって頂きたいと思っております。

記念行事の開催を絶好の機会と捉え、国内の観光客だけでなく外国旅行者も積極的に誘客し、交流人口を一層拡大させていくことが地域経済の活性化にも大いに有効でありますが、そのためには、まず、受け入れのための環境整備をしっかりと行う必要があると考えております。

特に、私が、観光地を訪れた経験で一番気になるのは、休憩施設や公衆トイレなどの便益施設の清潔感であります。

特にトイレです。今は改善されていますが、30年前の中国の万里の長城のトイレには困ったものでした。

瀬戸内海国立公園は国が管理していますが、公園内の便益施設の中には、県が整備しているものもあるようです。

本来なら国に管理や修繕の責任があると思いますが、観光客には国や県の違いは関係ありません。

要は、利用者に喜んでもらえるぐらいのレベルで施設管理を行うことが大切ではないかと思います。

国は2020年、平成32年までに訪日外国人旅行客を2500万人、香川県は県外観光客を平成27年までに960万人と大幅な増加の計画ですが、老朽化の実情を理解してもらうためには、県が国に話をするだけでなく国立公園ですから国会議員も巻き込んで運動する必要があると思います。

そこで、国立公園指定80周年記念行事の開催を踏まえ、県が整備した国立公園内の便益施設のうち、老朽化などにより改修等の必要なものについて、どのように対応するのか、知事に質問いたします。

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